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2020年6月30日 (火)

マスクに執着するコロラド先生、その本当の姿

コロラド先生は2019年12月頃を境に、極論を弄び社会性を喪失しかねない程攻撃的となった。2019年の夏に原発キャラバンでツイキャスした際も相当なものだったが、現在は比べ物にならない。

原因が生物学的なものか、社会的なものかは分からないが、変化の生じた時期からして、コロナ禍による恐怖ではない。

私への中傷は杜撰な早合点によることを「瀬川深医師の新型コロナ見解は信頼できない」に示したが、黙殺している。フォロワーの前で大見得を切ったからだろう。しかしこれでは、神奈川県医師会が削除したコロナ通信の糾弾など説得力無いのでは。

最近よく呟いている「属人性が希薄だから」はまぁ世間の平均よりはそうだろうなと思っている。でも、昔なら事実関係を正しく確認した上で意見していたので、それだけ思考が浅くなっていることを示している。

ともあれ、私も非はあった。この2年程高密度で連絡を取っていたが、岩波書店『科学』への登場後も順調にいっていたように見えたので、コロナが無かったとしても、この春一杯で潮時と考え、スケジュールを伝えていた。その間に、なれ合い、節度が失われていたことは事実である。

知財の懸念があったようだが、当方にそういう目的は無い。原発研究はセカンドワークとするには不向きである。期待できる金銭的利益も小さいので、ゼロ円とした。公共目的は意識しているが、形態的には趣味、ということである。

一方で、先生が準備しているネタについて呟くのは、知財保護上、重大なリスクだろう。一日のツイートが200を超えるのはざら。売文業としては極めて珍しい。

「あなた変わったね」という感想を持つのは、傍観者や敵対者にもいるようである。内田川崎氏がまとめた以外のTogetterを非常に嫌っているようだが、表現こそきついものの、時期的な差分を見ているコメントは多い。

そこで今回は、コロラド先生のマスク問題への姿勢を中心に問題点を指摘する。

なお、冒頭に断っておくが、私はPCR検査拡大派。また、先生の犠牲者100万人予想が外れた件は、当時東アジアでの感染者抑制傾向が知り得ない情報だったことや、北海道大学西浦氏の42万人説など、無対策の場合に似た犠牲者数を予想する例があったことから、問題とは考えていない。コロラド先生の独自性を色付けるそれ以外の主張にこそ、問題が隠れていたと考えるものである。

【メッセージ発してない→ポスターに明記】

そんなコロラド先生、最近次のように呟いた。

完全なデマ。

サージカルマスクが不足していたのであって、感染第一波の元で他のマスクを含めて推奨は一貫していた。国は企業・学校・公共施設等の衛生担当者用にPDFのポスターを用意し(縦長、横長など)、無数に印刷できる。最も一般的なもの『感染症対策へのご協力をお願いします』のPDFは3月21日付けである。だが、インフルエンザシーズンには毎年同じようなポスターが掲示されているため、少し調べると過去のマスクポスターが出てくる(進撃の巨人のものなど)。学校や職場、公共施設に足を運んだ人なら、誰でも目にしている筈である。

なお、中国からの輸入急減に対応して菅官房長官がマスク調達について述べたのは2月中旬だったが、その時点では反安倍にも過剰在庫の積み上がりを懸念する声があった。

そもそも、他人と接触して働いていれば、自主的に着用する人の他に、権威をバックに命じないと着用しない人がいるのは直ぐに分かる。皆着用したということは、政府の呼びかけと無関係ではないのである。

中国からの輸出が途絶えたということは、中国の保健当局がマスクを重視したということなのだが、世界のニュースを目にしている筈のコロラド先生にはそのような観点が希薄だったようである。

デタラメ混じりになってしまったのがコロナ問題でのコロラド先生である。その典型がマスク。

【トランプを歓迎していた男】

期待していた政治家の当てが外れて落胆。よくある話だが、普通にしていれば問題のないことだ。私も311以前自民党を支持し、相当態度は悪かったから、原発事故後に考えを変え、態度を改めましたと答えている。

コロラド先生もコロナで同じ失敗をした。

マスク着用におかしな理屈をつけ、国の最高指導層が不要論に傾斜しているのはアメリカである。ところで、コロラド先生は2016年大統領選の時、外国人の立場でトランプを支持していた(開票日の様子)。「長年見てきたから」とのことだったが、大統領選当時から、トランプ批判など山のように存在していた。不安は的中した。トランプの政権運営は非科学的で、差別の塊だったのである。

そしてコロナが来ると、井伏鱒二の小説のように引き篭もり、アメリカや日本の惨状を「見物」などとうそぶいた。在米諸氏の言う通りだったことを認めた方が、好感が持てると思うのだが。最近のコロラド先生はリベラル冷笑主義と呼べるだろう。

もっと酷いなと感じたのは、130回目位の連載にて過去40年共和党は反科学の姿勢を強めてきたと記述していることである。今更そういう話を出すのか、と思った。

付言すれば、コロラド先生はアメリカに色々期待していたようだが、海外のコロナ優等生となったのはベトナム、ドイツ、韓国などであった。医療物資の輸出で世界に貢献したのも中国であった。アメリカはマスクの買い占めなど、自国中心主義が目に付いた。

長期間の海外ウォッチを誇る人物についても、どのような総括を著作で見せているのか、チェックするのが大切と言うことだ。

【元は不要論に加えて・・・】

本当のところ言うと、今回のコロナ禍初動から、コロラド先生の言動、公共的に悪影響なものが混じっており非常に迷惑した。私は技術者向け見本市(大規模)を警戒して2月18日にブログ記事を書き「せめてマスク着用義務化を」と説いたが、同時期にコロラド先生は次のように呟いていたのである。

一見してすぐ気づいた。重大な問題を抱えた主張である。何故か。

もし、本当にサージカルマスクが役に立たない物だったなら、輸出しても決して日本の利益になることは無いからである。むしろ、ゴミが挟まっていたアベノマスクのように、怨嗟の対象となる。「買い付け前に忠告する」が不要論者にとっての正解。

コロラド先生さんよ、日頃ヘイトスピーチの蔓延で社会が茹で上がってると悲憤して見せながら、何で中国人に向かって腹抱えて嘲笑してんだお前?

「お買い上げありがとう」って、マスク不要が前提なら随分アコギな商売だな。信頼感皆無の焼き畑商法。そんな商売勧奨して日本の産業盛り返すんか。スゲーびっくりだわ。

中古の自動車などが海外に輸出するのは、年式が古くても役に立つ(走る)からである。

あるツイッタラ―の書き込み。情報バラエティで引っ張りだことなった岡田晴恵氏は、最初期からマスク着用を呼びかけていた。

対するコロラド先生、2月の呟きから4か月半後(7月2日)に何と言ったかを見てみると、やはり、しっかりと歴史修正していた。

嘘つけ。

【高性能で海外を席巻→500億枚で揉み潰される】

なお、コロラド先生は2か月半後(4月30日)のHBOL連載で次のように述べた。

高性能不織布マスクの価格が上昇していると言うことは、極めて優秀な日本の不織布マスクの競争力が回復していると言うことです。日本におけるパンデミックを4-6週間も遅滞させた超高性能を謳い、Japan Maskが世界のPPE市場で大暴れできればと筆者は願います。

マスクプロパガンダにまつわる真っ赤な嘘と、日本製高性能不織布マスクの大きな商機

どうせ中国の事だから桁違いの生産量で「大暴れ」しており、日本の参入余地など乏しいだろうと思っていたら、案の定、中国が感染第一波の3か月程の間に500億枚ものマスクを生産していたことがニュースとなった。赤っ恥である。

ネトウヨでなくとも誰しも何かしら差別的な感情は持っているとはいえ、正に想定外な発想に驚き呆れた。松下政経塾出身者をよく「コッカシドーシャ」と馬鹿にしていたが、コロラド先生も同類だ。

その言葉、四国の山椒魚にそっくりお返ししよう。

【中国製でも99%を謳う製品多数】

後に配信したメルマガ第118回では中国製サージカルマスクを軽トラに例えて小馬鹿にしていたが、その根拠は特に示されず、訳が分からない(品質の悪いマスクがあるとのニュースは流れているが、区別する方法が分かる訳ではない)。頭が良いと自称して何をするのもいちいち馬鹿にかかるのは、往時の軍事マニアの犯した失敗である。それを熟知している割には悪用しか出来なくなり、日本製品を称賛する時でさえ、その手法を手放そうとしない。

中国は日本のJIS規格に相当するGB規格にマスクを制定して品質向上に励んでいる。GB /T 32610-2016 という名前だから、少なくとも4年前には制定されていた。規格値はPFEやVFE95%以上だが、自主基準で99%を謳う製品も多数存在する。

業界標準どまりの日本に比べて、ある意味進んでいる。もし日本でもJIS規格化していれば、この種の商品流通のパターンからして、性能表示無しの野良マスクは急速に淘汰され、100円ショップ以外から姿を消しただろう。規格制定委員会で扱うから、統一した技術見解も残る(論文中で参照文献リストや本採用した方法以外の考え方なども記述され、海外文献も追いやすくなる)。

4月から5月にかけて12種類程の5~10枚入りマスクを入手したが、日本製は2種類に過ぎなかった。どのみち、今の日本は中国製マスクに頼らざるを得ず小馬鹿にする余裕はない。

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私が購入したマスク。右端の2種類のみが日本製。上段の10枚入りと書かれている品以外は業界自主基準で99%カットを謳う。なお上段左から3枚目が後述するアイリスオーヤマのもの。やはり中国製である。

【日中合同生産を目指す日本最大手】

アイリスオーヤマは以前から中国でマスクを生産しているが、同じマスクを日本の角田市で製造するべく準備を進めている。メディアで報じられた中では日本最大の生産規模である。この一事をもってしても、中国を見下すことは出来ない。9000社近い新規参入組の品質に疑問があったのは事実だが、アイリスオーヤマのように元々海外生産していたケースでは、工場を指定し所定の品質を確保しているのが常識だ。

日中で同じ仕様のマスク、それをクリーンルームに据えた自動機械で製造するのに、コロラド先生は何故軽トラになぞらえたのだろうか。

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アイリス物語 第六話 一大決心~社名変更・角田工場建設」アイリスオーヤマHPより
※小高い森を切り開いて造られている。建屋への水害の心配は無いが・・・

そう言えば、アイリスオーヤマは菅野サロン出身である石垣のりこ議員の地元、宮城県の企業だ。また角田市は昨年の台風19号水害で被災している。報道発表時、血相変えてすぐ位置を確認したが、Web社史や工場祭りの様子から阿武隈川を望む高台の森を造成し、標高30m以上あることを知ってほっとしたものだ。しかし、物流網の被災や社宅、猿などの野生動物感染リスク等はある。

【不要警察を探すが、頻発していたのはマスクの奪い合い】

コロラド先生は4月からメルマガでコロナ特別編を開始し、数回はマスクが主題だったが、当初、自分自身がマスク不要と判断していたことを書かなかった。認めたのはメルマガに遅れてスタートしたHBOLでのコロナ連載である。その上で、主にネット上のマスク不要論者を攻撃した。何故無料のHBOLの方が話者の信頼性を諮るのに有益な情報が載っているのか、私には分からない。

新規契約した読者向けなのか、マスク情報の更新も配信され、第120回(メモランダム25)では米国の権威がマスク不要論を流していたことを紹介している。引用元の日付は2月29日で、コロラド先生は米英の不要論に影響される前から不要と見なしていたと思われる。なお、2月中旬頃までは米英一般も対岸の火事モードだった。幾らメディアが体制を敷いても自国内に感染者が殆どいなかったのだから、自ずとそうなる。

また、日本国内においてマスクを着用している人に外すように暴力を振るう事案を証明しようと、執着した。

しかしマスクを着用しているアジア人を感染者予備軍として暴力事件が相次いだのは、マスク不要論がまかり通っていた頃の欧米であり、不要論自体もトランプ支持層と結びつき、6月になっても再燃の兆しがある。

日本で起きていたことはその真逆。マスクを着用しないでくしゃみをした人間とのトラブルや、ドラッグストアでの殺伐としたマスク奪い合いの方が、恐らく圧倒的に多かった。ドラッグストア開店前の行列も『山椒魚』状態では実感できなかったろうが、ネットで動画も流れていた。なお、私も生活者としてこれらを概ね目撃している。

リベラル左翼的視点から評すれば、まずは限られた防疫用品を奪い合うことへの批判(分配公平化など)となった筈だし、そのような書き込みは幾つか目にした記憶がある。

コロラド先生を見ていると痴漢冤罪に執着するインセル(独身者男性のこと)の振る舞いを彷彿させる(例え話として挿入したがそのようなインセルは当然害悪である)。

【見えてきた法則】

瀬川深氏もそうだが、一連の言行を見て判ったのは、次のような法則である。

  1. 最初に自分がデマを撒く。
  2. その後、何処かで学習して意見を変える。
  3. デマを撒いたのは敵対者達だと宣伝する。

極めて悪質で、御両人ともコロナ禍での振る舞いは、理系研究者とはとても思えない。3で思い切り罵倒したいのなら、2の段階で明確な転向表明があるべきだろう。

コロナ関係はマスク以外にもあからさまな矛盾が垣間見える。

自分が間違いを指摘された時には「ありがとう」で済ませておきながら、人が間違えたと判断すると、鬼の首でも取ったように誹謗してきたのには驚いたが、上記の法則と照合するとしっくりくる。

メルマガの冒頭には毎号、邦文に信頼できる情報は無いと謳いながら、消毒液の有効性に関しては厚労省の文書を根拠にした。

また、WHOを邦文より信用出来るかのように謳いながら、最近の号ではWHOを罵るなど、連載のポリシーと連載内容にさえ大きな矛盾がある。

だが、疑うことを知らない新規顧客はコロナ特別編のメルマガを契約し、彼の『正論』に感激したのである。私から見れば、原発プロパガンダやヒロセタカシ現象(チェルノブイリ事故直後数年続いた反原発運動の盛り上がり)から「学んだ」結果にしか見えない。

まぁ、知己だった人物のメルマガでもあるから、論評の真偽を確かめたいのであれば契約してくださいというところだが、コロナに負けないために必須な情報とは思わない。

なお、彼が秘伝として公開しているオゾン発生器や殺菌灯は確かに消毒効果が高いが、安全設計をしないで個人で自作すると最悪死傷に至る(コロラド先生も痛い目に遭っている)。そもそも、装置を理解できない同居人(子供や認知症の高齢者)がいる場合は完全に不向きであるが、連載ではその観点は希薄。乗り物の改造や電子工作好きの独身者が自己責任で行うのが精々。また、アルコールは可燃物のため、備蓄量はよく検討すること。今後第2波が襲来しても、通商関係が不安定にならない限りは入手出来る。それが第1波との大きな違いだ。

なお、コロナ問題を全般的に見ていると、速報解説としては、オノデキタ氏のブログ(無料)の方が遥かに優秀な結果を残している。技術解説においても、PCR検査機の能力や製造元に関する情報の紹介、特異度デマの発見を早々に済ませ、問題のある専門家のリストアップも早い。

以下に示すのは現行の日本の医療体制を肯定する、私と立場は違うアカウントだが、技術的観点とは別の面からも批判をしている。

私は金銭は第一要因ではないと考えているが、上記のような評が出てくるのは仕方無い。なお、自己紹介がかなり変わっているが、要はデーモン小暮閣下のようなものだろう。ただし、危険な話で死傷者が出る可能性など、批判には傾注すべきものがある。前々回コロラド先生の盲信をしている信者の愚かさを説いたが、そのような信者を好んでRTするので、相変わらずと言う感じだ。

話を戻すと勿論、リベラル派はこんな人達ばかりではない。例えば、農水省が新型インフルの時に作成した万全一家の備蓄マニュアルを紹介してくれたおしどりマコ氏など、超絶有り難かったものだよ。あれ私も何十部もばら撒いたからね。

※7/3:歴史修正を行ったツイートを一つ追加。

※7/4:トランプ支持についての根拠を追加。

※2021/11/15:本記事執筆時点では、「風邪を治すワクチンは無い」という一般的な世間の評判を聞いていたので、ワクチンの威力については考慮外であり、PCR検査についても、それだけで抑え込むには必要な検査数が膨大になり過ぎること、コンタミや社会的対応(虚偽行為を含む)などの問題があり、私自身は2020年秋頃より徐々に評価を下げたことを付記しておく。なお、マスクのJIS規格化は2021年6月に実現した。

2020年6月20日 (土)

【検査必要ない】瀬川深医師の新型コロナ見解は信頼できない【三日寝て】

オノデキタ氏のブログでは、最近神奈川県医師会がコロナ通信という出鱈目な啓蒙ページを削除したことを取り上げている。その記事にPCR検査不要論者をリストアップしてあったので、数名追加し、瀬川深医師も実は信用できないと書いたところ、何故か第三者のコロラド先生がご立腹のようである。確かに、平日朝方書いたあの一文だけでは根拠が何もない。先方のコメント欄で話を引き伸ばすのは止めて、自分のブログで説明することにした。

まず、瀬川氏が最近根拠にしている5月4日付のnoteは、新型コロナが来て数ヵ月経ってから書かれたものである。既に、検査について派閥分けも完成した時期の作品。勉強と経験があれば、あのように要領よくまとめることは出来るだろう。

だが、以前は違っていた。そのことがこのnoteには一切出てこない。

【兆候】

瀬川氏については昨年も環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏の件で評したが、軽率で差別的と思っている。小国に感謝を強要して、周囲も当然視しているらしい。

他者に対しての印象を呟く時にも感覚最優先のようで、根拠に乏しいことがある。故に、リベラル左翼に耳障りの良い言葉を並べていても、それ程信用はしなくなっていった。私が取り上げたこと以外でも、成果を大きく見せたりする(例:dadaなる思想的に対立するアカウントの住所を発見したと吹聴した件)からだ。

また反反被曝で知られる菊池誠を難詰するため、何故か大阪に戦術核を落としたいと呟いてからツイ消ししたり、暴言が知り合いに突き刺さるのでツイ消ししたとのスクリーンショットも上がっている。既にしてここから、神奈川県医師会によく似てる。表現としては幼稚だが、消すほどの事でもないだろう(なお、アイマスというゲームに同じ名前のキャラがいることが元ネタらしい)。商業マンガ家の平野耕太はイギリス旅行の際に嫌な思いをして自作品でロンドンを破壊したそうだが、そのマンガが発禁・絶版となった話は聞かない。

そして今回。医療分野で黒(検査必要ない)と呟いた後、白(最初から検査派だったとする主張)であったかのように振舞い、嘲笑したということだ。

ともあれ、時系列順に私が信用に値しないと判断した契機となるツイートを紹介していくことにする。

【2月】

発端は、安倍内閣が検査を奨励するコメントを出したニュースのRT。

武漢の様子が日々伝えられ、PCR検査の解説が入り、DP号から感染者が帰宅する頃の話である。岡田晴恵氏が「どんどん検査させるために」生放送で半ギレしたのもこの頃だっただろうか。

NHKニュースの写しを読むと、先手の対応で検査拡大という表明自体は間違っていなかったことが分かる。勿論、安倍は掛け声だけという悲観的予想は流れていたが、その後に起こったことは医療界各所の消極性が原因していたようだ。この時点では知りようもない事実である。

要は、相手が安倍だからネガティブな意見を表明しているように見える。

また、瀬川氏がいわゆる抗体検査的な考えの持ち主であったこと、臨床医ではなく研究医としての目線で評価していたこと、いつものように社会のせいにして「三日間寝て待て」などという、後に検査否定派が常用する考えを持っていたことも分かる。抗体検査は感染者の炙り出しには役に立たないので、世界中でPCR検査が使われている。

連続するツイートを見てみよう。

この見解は現体制を是とする御用、ネトウヨの思考に酷似している。だが、制度は人が作るから、間違ってるかもしれないと考えは直ぐに出てくる。この時もそうだった。

いよいよただ事ではないと世間も認識し始め、安倍首相が全国の学校に休校要請を出した頃には次のように呟いている。

PCR検査をせよと断言することにためらいが感じられる。このことは注意しておこう。

【3月】

3月になっても後に見せる姿勢に比べると歯切れが悪いが、その中で致命的な本音を呟いた。

「無理に検査する必要が無い派」だそうです。しかも「臨床的に」。臨床的とは平たく言えば、研究者目線ではなく、開業医などの現場目線だと。でも、上記の「感染症のサーベイ」や2月の呟きにあった「疫学的調査」って研究医の目線じゃないですかね。

WHOのテドロス氏はパンデミックを宣言した際、「検査」を連呼していた。WHOも大国の意向に左右され患者に寄り添わないと批判されたが、それと比べても当時の瀬川氏のスタンスは明らかに違う。都の医師会が検査センターを設ける動きに出たのは3月末頃だったが、これも臨床医からの切実な要求に基づくこと。

なお5月4日のnoteでは検査不要論を「臨床的直感にも反する」と態度を転換している。

「必要無い」の翌日のツイート。何でインフルエンザの時と同じように検査受けたいだけなのに、嫌味言われなきゃならんのか。そういう流れを作ってきたのは医療界自身である。新型コロナ患者を「駄々っ子」呼ばわりした村中璃子と何が違うのかね。

しかし、3月中旬頃を転機に、PCR拡大派への地歩を固めて日頃の嘲笑芸に取り込んだようである。

瀬川氏も軽蔑している軍事ライターJSFが福島原発事故で呟いた「馬鹿は黙ってろ」から9年。これである。

御当人は良いこと言ったつもりなのだろう。「シロートの外野は座ってて!」という言葉が社会的に何を意味し、どれだけ忌み嫌われているかも理解していないことが良く分かる。まぁこういう類の発言を頭ごなしにする人はどこにでもいるが。

でもさ、コロナ問題でも、専門家風を吹かす人物は結局憎悪の的にしかならなかった。原発周りから参入した人達は、そのこと骨身に染みてると思うんだけど。だから私はなるべく使わないように注意している。『科学者に委ねてはいけないこと』位買えば。

大体、2月に見せた消極発言の舌の根も乾かぬ内に「検査して医療崩壊」をあざ笑う。「やめてけれ」つったのは誰だよ。

3月21日になると更に旗色を鮮明にした。

「風向きの変化を感じる」のはネトウヨの側だけでなく、瀬川氏であったことをよく示している。

それにしても、検査を嫌がり「三日間寝て待て」と呟いた人物が「家で寝てりゃ」を笑うのかね。瀬川氏の頭の中にある痛さが期待される人間像、自分自身なのでは。

以後、はだしのゲンの鮫島伝次郎を彷彿させる言動が続く。

【4月】

4月にはこんなことを言うようになった。

2月に何を呟いてましたかね。「コロナの検査をためらう理由」を並べてたのは貴方でしょ。

じゃあマイコプラズマの可能性があっても予防的にPCR検査すればいいだろ(笑)。

【5月】

GW中も舌好調。

初期に検査希望者を邪険にした辺り、自己言及にしかなっていない。職業病を論じるなら彼自身もその対象となる。医師免許に加えて研究職という属性があり、Twitter発信と言う自己顕示を行っているのだから、より業(執念)は深そうである。

GWが明けると次のような主張を披露した。

「一貫してPCRジャンジャンやれ」「宰相がどう言おうがどってことない」「変節漢」だそうである。2月17日、宰相の言葉をRTして何を呟いてたか。311のアレは何だった。

皆さんはこういう人をどう思いますか。

勿論、コロナ以前と変わらず方々に嘲笑的、冷笑的なツイートをたっぷり振りまいてますよ。

どの口が言うのだろうか。

【否定し、嘲笑し、馬鹿にすることのリスク】

私も部外の素人ながらPCR検査拡大派の一人だが、一連のツイートを読んでから5月4日のnoteを読み返すと「よく出来た作文ですね」という感想しか出てこない。本音はnoteの外にあったからである。

「今はPCR拡大論を分かりやすく解説しているのだから良いじゃないか」。そういう考えもありだとは思うよ。常々人の態度が変わる様を悪し様に罵ってる人を弁護するには説得力皆無だけど。

どなたか忘れたが、PCR拡大派に転じた際に「フェーズが変わった」とか「今更2週間前の話を」と言い訳する人がいたね。今考えると、しょうもないなりに、理由は作っていた。自分の過去に正直。対して瀬川さん、どうなんでしょうかね。

前に黒と呟いたことをある時からずっと白だったかのように呟いてしまうのは、まずネトウヨ(と彼が思っている大衆)を如何に嘲笑するかが先にあって、そこに自分の意見を合わせているからでは。

検査の要否、どちらの側に立っても信用に値しない、私はそう受け取る。

神奈川県医師会は極短期間とは言え、謝罪もしたそうだ。瀬川さんが、ポジションを変えると表明したのかは知らない。ネット全部見てる訳じゃないから。でも、第三者が比べてそんなに腹立てるかね。

コロラド先生の観察力が急激に衰えているのは既に指摘済み

残念かも知れないが、今回は、只のオタクコンテンツ叩きへの反発ではない。そりゃ少しは消費しているが、私は本業があるのでコロラド先生程テレビっ子ではない。瀬川氏に比べると、コミケの出展申請書いたことも無く、オタク文化度は低い。瀬川氏がPCR検査機の使用を含めた医療の専門家だから、という公共的な問題意識からの意見に過ぎない。

【ライター志望者じゃありませんけど】 

それと、次のツイートに関しても一言。

ぽかーん、て感じ。

私が学会誌、科学のような準論文誌、世界、月刊日本、AERAみたいな総合誌、果てはゲゼルシャフト通信等々へ投稿応募をして回りたいかのような誤解を受けると困る。以前私信でも述べたがそのようなことはしていないので、あしからず。参考にアクセス解析結果を述べると、岩波書店などが私のサイトを読みに来ることは年に数回程度。プライベートでの接続状況は分からないが、多分認知もしてないでしょう。ネットの運動家や趣味人が、誰も彼も同じ夢見てコンテンツ作ってると思ってるのだろうか。

 

上記のようなツイートで思うこと。この記事を読んで、私に投げつけた言葉と同じ強度の批判を瀬川氏に投げつければ、コロラド先生の言論の信頼性も回復するかもしれないね。検査に消極的な輩には「人殺しの大嘘つき」呼ばわりが習慣なのだから、本来は3月に済ませておくべきことだ。

2020/6/21:【兆候】に加筆。末尾にツイート引用一つ追加。

2022/9/1:この記事を書いてから2年以上経過した。その間、感染者数と社会的検査論の無駄について実感を学び、反ワクノーマスクなどの問題も周知された。その過程で私もいわゆる医クラとか、普通の人達と同じような価値観を共有するに至った。その意味では、瀬川氏についても最初は検査機も試薬も足りず、正しかったと思われるが、この記事は意見の転換に着目しているので若干の自戒を込め、残しておくことにした。なお、本題と無関係な第三者の名を削除した。

2020年3月 6日 (金)

【虫けらどもは】TrinityNYCさん、千の丘ラジオを放送して本性を晒す【ひねりつぶせ????】

原発研究の宿題消化中に、コロナ騒ぎと、忙しかったので、今日は閑話休題。心の毒なので、あまり政治宣伝にはなりません。

トランプ政権の先を占うスーパーチューズデー、その情勢分析を語っている在米アカウントは多い。

たかが民主国家内の政敵ごときに「ゴキブリ」か。殺虫剤の広告まで持ってきてご丁寧なこと。勿論魚拓はGETした。

権威勾配考慮しても、私はそれは禁句と考えている。ルワンダ虐殺の引き金を引いた千の丘ラジオの有名なプロパガンダが「ヒトだと思えば躊躇うこともあるが、ゴキブリだと思えば殺しても大したことないだろう」(大意)だったから。トランプ政権の後ろにはそれなりの支持層もいる。反安倍にも共通するが、指導者にその支持層を重ねて論じる、或いは敵からそう受け止められるのはよくあること。しかも殺虫剤。チクロンBの歴史的意味位知っとけよ。

維新が気にくわなくて大阪に原爆落とせと書き込んで逃亡したセレブ医者の瀬川深様や(他にも奇怪な言行多数)、コロナに過剰な期待して日本だか首都圏をエスニッククレンジングしたがってる匿名社会学教授の社虫太郎(鬱屈して駅前で刃物振り回してるおっさんにしか見えないです、ごめんね)並の社会観だな。Trinty婆さんを含めて今書いたような連中を知〇〇〇リベラルと言う。

これでは、百田とかと同じ土俵に落ちてしまった可哀相な人達である。なお私が右派著名人、著名アカウントの批判記事をあまり書かないのは、反安倍の諸氏が遥かにセンスの良い叩き記事を量産しているからで、別に心の底で百田等に同調しているからではない。後、ネトウヨに効くのは訴状、令状、暴露であって、話をする価値無いしね。

で、Trinityさん、実名で同じこと言って、アメリカ社会でそれ持つのかな???

私は反安倍で、その繋がりで他国のことながら反トランプということになるが、彼等のことをゴキブリに例えようとは思わない。「クズ」「無能」いった汎用性の高い表現が世の中にはあるからね。安倍の例で言うと過去の経緯から「森羅万象」とか変化球の表現もある。だがそこに批判はあってもいずれも差別とは縁が無いものである。

大体、敵を人間だと認識しておかないと、大変な目に遭うと思うけどね。まして安倍ではなくて狡猾さでは上のトランプでしょ。

それともう一つ分かったこと。

Trinityさんてやっぱり、劣等感の塊なんだろうな。めいろまよりは物は見えるけど、根本的には同じ箱。この無意味な攻撃性はそう考えないと説明が付かないね。

でなきゃ、こんなの思い付かん。中身も考えずに安易に人の言うことに同調する。「共感性」か知らんが実に痛々しい。ていうか、TLに流れてくる在米フェミニスト垢でもこんな酷いの見たことないので、主義思想由来でなく、個人の人格なんだろう。

元々、海外住みで日本の問題点をあれこれ言ってる人は一杯いる。馬鹿ウヨ以外には当たり前のことだけど、私はそれが悪いとは思わない。でも、Trinityさんみたいに、余計な邪念が混じってると思しき人って、やっぱ只の出羽守だと思う。

ま、もっと悪いのは、海外在住経験を売りにして、「普通の国になろう」と言わんばかりに右派言説を煽ってくる連中だけど。これは結構多い。私が出羽守が嫌いなのは、字義通りの言葉の定義に従うとそういう連中も入るからである。特に現代の米軍を手本にしたがる連中は、かなりの高確率でアレ。

そう言えば、元バンクアナリストがサンダースを嫌っている構図も実に分かり易い。私はアメリカ国民ではないが、やはり民主党の候補者ならサンダースがベストだろう。もしアメリカが彼の考えるような平等性の高い社会を作ることに集中してくれれば、いずれはショックドクトリンと新自由主義に毒されて世界中に戦火を振りまく悪癖も、影を潜めていくと考えるからだ。他の候補では、そこまでは難しいのでは。どこかで棍棒外交が顔を出す。

サンダース自身は最近女性に対する差別発言で味噌をつけたようだが、あの社会主義的思想自体は、フェミニズムが目指すものと被る部分はあるだろう。女性議員を含め、サンダース的な人士が増えていけば良いことと思う。まぁそれは、日本も同様なんだけど。

2019年5月 2日 (木)

性加害者をえこひいきするフェミニズム運動だとすれば、信用は全くない

私は元々、フェミニズムやme too運動は関わりが無い。過去記事の通り、是々非々で臨んでいる。よって、急激な運動の拡大に伴って種々の矛盾が生じていることは批判的に見ている。

有名な事案としては、昨秋の御茶ノ水女子大のトランスジェンダー受け入れ表明に伴うトイレを発端とした論争がある。これは、フェミニストを文字通り二分したらしいが、TERFと呼ばれる過激派がトランスの方に誹謗中傷を続けた結果、どちらに理があるのかははっきりしていると思う。

上記の件は運動内部でも様々な反省があったが、TERFを批判したフェミニスト達についても、ここ数年、幾つかの問題で明らかに頬を被っている人が多くみられる。

【運動には清濁がある】

以下、私が理があると考える事案とそうでない事案を数例ずつ挙げる。

【me too運動やネットフェミニスト全般に理があると考えられる案件】

  • 選択的夫婦別姓化、同性婚の容認に関わる運動全般
  • 刑法改正による非申告罪化の他、捜査手法の改善やケアの充実等を求める運動全般(伊藤詩織さん事件を含む)
  • 政治におけるクオーター制の採用等、差別的慣習を是正するための運動全般
  • 入試・就職活動における性差別の是正を求める運動全般
  • 日本軍が戦時中に犯した種々の性犯罪や外部業者をも含めた慰安婦問題の清算(像の設置から個別請求権の容認までを含む)

【me too運動やネットフェミニストに理が無いと考えられる案件】

  • 同一の法制度下にある日本国内での統計的有意差を何も示すことが出来ず、只の地域差別に終わった「九州男児」批判。
    ※他の性差別問題は多くが九州以外で発覚している。「日本の男性は問題が無い」という反論ではないことに注意。
  • ジェンダー法学会での不規則発言に代表される、問題解決能力の無さ。
  • 社民党のある女性市議の服装にまで細かな注文を付け続けて辞職に追い込んだ「古参活動家」の問題。
    ※当該の地域で真面目な人材を1人使い潰し、無能な候補者が生き残る結果となった。現実に響いている以上大問題。
  • 大した基準や事実確認も無しに一部の漫画・アニメ・ドラマ作品等を批判する「お気持ちヤクザ」
  • 他の社会問題で得られた知見への鈍感さ。一例としては薬害/公害問題で散々指摘されている肩書や専門家への過剰な依存。
    (田嶋陽子やその支持者に見られる)ネオリベ/極右的思想の肯定。

「毎日内部批判だけしていろ」と言うつもりはないが、上記の問題に向き合うことなく、自らに都合の良い「性差別案件のニュース」を賛意RTし続けていれば、信用が無くなるのは当然だろう。周辺の意識高い系全般に言えることだが、馬鹿な奴等だ。

世のあらゆる運動には付いて回る話であり、例えば脱原発運動も似たような問題は抱えているのだが、敵対者の書いたものを見て正すべき点は取り入れるのが良い。最近知ったが「女性の90%は名誉男性」という愚かな主張をしている「フェミニスト」もいるようである。井の頭沿線辺りで仕入れた古い文献で正当化したところで救いが全くない。

【ネットフェミニスト達に生じた疑惑】

前置きが長くなったが、最近あるネットフェミニストアカウントが性加害者としての過去を隠し、社会一般への批判を続けているのではないかという疑惑が持ち上がっている(関連まとめ)。その件についての検証作業も始まり、過去の書き込みの発掘など、種々の公開情報が集積され、一部の仲間は正体を知っていたのでは?とも言われている。情報の突合せをしているのは極少数だが、野次馬の中にはネット右翼も多数混じっている。

公益性の観点から言えば、当該は事実関係の是非にコメントすればケリがつくので余り関心が無い。再犯が発覚した訳ではないからだ。従って、本件についての問題は社会的モラルの範疇に留まる。その点から見て問題と思われるのは、当該と顔合わせもしてきた周囲の同調者達、更にその周囲に蝟集しているネットフェミニスト全般のことである(参考ツイート)。いずれも、エビマークを付けているから証拠能力が高いというような愚昧な考えの持ち主で、真面目な研究者、ライターなどと異なり信用していなかったが、案の定まともな反論がない。

一方でその間にも、過去の性犯罪被害者による告発証言に対し、無条件で恫喝や誹謗中傷している者がいる。

止めた方が良い。ネット上のme too運動を徹底的に傷付けることになるだろう。

残念だが、検証結果は具体的である。彼等を支持してきた側が行うべきことはただ一つ、疑惑が事実であるかを確かめること、もし事実なら、それを認めて(距離を置いた)別の形での贖罪に切り替えるよう促す事だろう。

前から思っていたことだが、広い意味での安倍政権支持者やネット右翼は基本フェミニズムに敵対的だが、彼等が直接的な性犯罪者である確率は一般人並に低いと思われる。何故なら、右翼的な考え方はこの国の主流であり、毎日女叩きに異様な熱意を見せる者から、FOXが作る社会派映画並に平等思想を受け入れる者まで性的な価値観にはかなりの濃淡が観察されるから。

そこにオピニオンリーダー達が「お前も社会構造を作ってる一員なのだ」と身内向けトークで甘やかしたところで、大したみそぎもせずに加害者を匿ってるなら、説得力はゼロである。

【理由もなく相手によって扱いを変えれば信用は無い】

ところで、仮に事実であったとして、違和感があるのは当該の周辺者達。要は菅野完のような他のケースとの扱いの差である。ここ数年、論壇人や著名政治家・ジャーナリストの性的不祥事が相次いだが、菅野の場合は事実関係と責任をすぐに認めている(同様の例として、一般的な認知度は極楽山本のような芸能人の方が高いだろうが、当ブログは政治系の話題の方が主なので菅野の例を挙げる。もっとも、訴訟では言論の自由の制限を要求されたこともあって揉めていたようだが)。

ある極左・脱被曝系アカウントが「性犯罪に軽重は無い」といった書き込みをしていたのを思い出すが、同根ではあっても現実社会では同列には扱われない。法的な問題の他、発覚前後で示した態度も世間的な評価の対象になるのは当然のことである。菅野完事件の発覚当時、それを報じたメディアの関係者が性犯罪被害者を鉄砲玉として使い潰した一件があったが、その時「黒幕や周辺者の嫉妬だろ」との声が聞かれた。今回の件は、それが正しいかどうかも問われるのである。

この件について周辺者達はあらゆる対話をブロックしているそうだが、さっさと問題を解決した方が自身のためだろう。虚偽ならそう示せば事は終わる。事実なら、理念と現実に生じた矛盾は解消すべきだ。菅野の件や詩織さん事件が好例だが、ネットフェミニストでも過激な発言で注目を浴びてきた者達は、右側の性的不祥事は正当化し、事態公表後の経過を無視する野次馬と変わりがない。

方向性や発言の過激度に違いはあるものの、社虫太郎やあららといった(男性)オピニオンリーダー達や、一部の極左系個人アカウントについも同様である。元号批判のような時事ネタも結構なことだが、本件からは目を逸らしているように思える。広河隆一と違って自らに近い存在だったのかも知れないが、大概にしておけと忠告しておく。

まぁ、大概にしておけと言うのは追及側も同じだが。

残念だが山本氏は政治家になる前に会っていたとしても違和感はない。で、彼以外の発言は貶める目的でツイートしてるのかね。

2019年1月19日 (土)

自分が標的になると立派な発言をする指原莉乃さん

松本人志については以前「差別吉本芸人への怒り」という記事を書いて批判したが、また、『ワイドナショー』にて打ち切り検討レベルの問題発言が発生した。

以前、メンバーによる教唆があったと被害者から告発されているNGT48暴行事件で、HKT48の指原莉乃が松本人志から受けた侮辱を公然と批判している。

30年以上前、破天荒な大御所芸人に「チンピラ」と本質を見抜かれていた松本に媚びへつらう。そんなことが如何に無意味かを、3万に達するRT数と17万の「いいね」が示している。

指原さん、立派である。何せ1週間前は同じ番組で彼女自身が移民の仕草を差別していたからである。

バカリズム、指原莉乃が外国人労働者問題で差別丸出し! 外国人の接客を嘲笑し“日本語がちゃんと喋れる人を”論(リテラ)

女性は人数比で社会の大体半分を占めるが、「移民」は1~2%しかいないからね。目の付け所が流石です。私など外国人店員にそんなことしようなんて思いもつかなかった。

人間、自分は博愛だと思ってる者でも(多少の)差別感覚はあるもので、秋元康に対して「半世紀前なら女衒ですよね」と嬉しそうにインタビューしたキングスマンな外国のテレビ局(48系グループに対する認識が松本と同じ)やme too運動に便乗してる野良犬にもその片鱗は観察できる。だが、こうも短期間での急変を見せつけられると、悪いが率直には応援できませんね。同じ思いをして間違いに気づいた例として、最近では小説家の王谷晶とか、ネオナチを辞めたドイツ女性のインタビューなどがあるが、そういう内省が皆無。

下記は高須クリニック医院長に対するものだが、一脈通じるので紹介する。

そもそも、『ワイドナショー』などという、地上波でも突き抜けて下劣なコンセプトの番組にかかわって社会問題に首突っ込むから脳天にアホ毛のごとくブーメランが突き刺さるんじゃないの。俺みたいにアイドル関心無しで議論してる人一杯いる世界ですよ。松本の発言は事実無根の誹謗中傷だしレイア姫やってた人みたいに自分でネタにして遊ぶことがしなやかな生き方とも思わないが、指原さんとアイドル応援団は「ニーメラーの警句」を学んで、長い物に迎合した発言が多い自らのおかしさに気づいてほしい。

2018年11月27日 (火)

【TrinityNYCさん】出典明記しない奴が悪いというだけの話【要出典】

百田尚樹の『日本国紀』で引用元を明記しないコピペが相次いでいると指摘されている問題について、方々から突っ込みが入れられている。

編集者がストップをかけるよりはマシであろうよ。ネトウヨ(特に中高年)は期待するだけ無駄だし。

そう思っていたら、次のように話を続ける人がおり、違和感を感じた。

ああ、TrinityNYCこと通称鳥姉さんの自分棚上げ適当日本人論か(めいろまに似てきましたね)。

何故違和感を感じたかといえば、20数年前中学校で何かの作文を書いていた時、教師から引用とは何かを教えられたからである。

そう思って調べてみたら、今は学習指導要領に書かれているようだ。10年近く前に、文科省に設けられた「教育の情報化に関する手引」作成検討会で当時の指導要領が紹介されている。

1.小学校における各教科での情報活用能力の指導

<国語>

 国語科の目標は,「国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力及び言語感覚を養い,国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てること」に置かれている。各学年において「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」,「C読むこと」を通じて情報を得たり,知識や情報を関連づけていくこと位置づけられている。国語科では,言語を中心に取り組まれるが,小学校第3,4学年の読むことでは,実際に引用や要約をする際に,文章の表現や情報だけに限らず,図表やグラフ,絵や写真なども含むことに留意し,引用する部分をかぎ(「」)でくくり,出典を明示することや,引用部分が適切な量になることなどについても指導することが求められる。このことは,著作権を尊重し保護することになる。」とされ,言語以外の情報も読み取ることが求められ,情報モラルの指導に関わる内容もとりあげられている。

教育の情報化に関する手引」作成検討会(第4回) 配付資料 2009年1月29日(文部科学省)

下記の資料を見ると、学年ごとに教える内容が深度化しているので、何度も機会は与えられているのだろう。学校によっては多忙を理由に教えて貰えないかも知れないけどね。

資料1(新学習指導要領における著作権に関する指導事項の整理

要するにあれですよ。大半の人間は学校で習ったことなんて、全部覚えちゃいない。私だって中学での話は偶々覚えていただけ。その一方で、人のミスは気になると。百田の場合は1個2個間違えたのレベルでは無いので、普通なら回収レベルのワースト例とは思うが、根本的にはそれだけの話です。

ついでに言えば、「引用の際は出典を明記すること」程度のガイドはFラン大でも載せており、「引用の仕方」などで検索すれば山のように出てくる。従って、少なくともこの点を理由に海外に留学する意味は無い。むしろ、陰険な学歴ブランド自慢の類と思われて嫌われるのがオチ。

まぁ、時と場合によっては今のように根拠のない噂で世相が乱れることもあるから、問題は問題ですがね。TrinityNYCさんみたいのはあまり有効な論法とは思えんです。

百田に突っ込みを入れてるアカウントを見てても、通称松田すんすけさんなど、自身が歴史認識で批判されている人がいる。そんな脛傷者混じりとは言え、百田とその本に群がるバカ共に対してはまず国内勢から突っ込みが入っているのに、この人は今更何を言ってるのだろうかという感じです。

まぁ元々、リベラルとか意識高い系も光があれば影の部分もあり、こういう所はあまり信用していないのだけどね。学歴や居住地、場合によっては職業経験をブランドと勘違いして頭使わず棍棒で殴ってるだけの人も多いから(頭が悪そうに見えるから辞めた方がいいのに)。めいろまこと谷口真由美氏を見ていれば分かるように、段々暴走して「ああ、単なるネトウヨの類友ですか」みたいになってしまう者も良く見かける。また、殴られたネトウヨの中でも地頭のいい奴は、その辺の機微に感付いて付け込んでいるのは興味深い。

TrinityNYCさんがネトウヨになるとは思えないし、ニュースを紹介してくれるのはありがたくもあるが、ブースカちゃんと同じで口の軽さは思想信条では無く性格の問題だから、反面教師にしか見えんのよね。

2018年8月19日 (日)

古本屋は専門司書でも研究者でもない訳だが

高知県立大学が図書館改築に当たり、38000冊の蔵書を焼却処分していた問題。読書家や研究者の間では深刻な問題と認識されている。

住友氏の感想がごく普通だと思う。だが、次のような古書店主の意見が流れている。

高知県立大学蔵書の処分は適切だったのではないか(note,閻魔堂)

私は古書店を長く利用し、発見した灰色文献の一部は公的な図書館に寄贈もしてきた者だが、上記のnoteには色々と違和感を感じた。社会における役割の違いといった、重要な指摘は既になされているが、それ以外の問題点も挙げながら、今回の事件について少しばかり論じてみたい。

【某古書店主の問題点1 団体史への決定的無理解】

「高知短大の20年史」「高知短大の30年史」学校史などももちろん大事な資料となりえますがですが、インターネットで沿革が閲覧できる昨今その手の需要はかなり薄くなっています。

戦前の学校史などであれば資料性が高いと言えますが…(高知短期大学は1953年に設置)

(中略)勿論リスト外のものもあるでしょうが
ちゃんと考えて整理されてるように思われます。ダブった本からを処分、優先順もって分かった人によって残されてますよね?

これは既に複数の突っ込みが入っているが、書き手自身が「ちゃんと考えていない」証拠だろう。HPに載っている程度の沿革と団体史としての校史は情報の総量に格段の違いがある。

また、第一報の高知新聞報道によれば、複本が無く完全に失われたものが8000冊あり、古書店主が指摘するような代替性は持ちえない。仮に別の図書館で所蔵していても、県内(出来れば高知市内)でなければ、利便性は大幅に低下する。

【某古書店主の問題点2 ネット公開資料は消滅リスクが高い】

「平和の礎」は総務省がPDFで全文公開していますね。

数年前から原子力規制庁で問題となっているように、官庁も都合が悪くなれば公開資料を非公開にしたりする。また、組織替えやサイト刷新の際に引き継ぎが上手くいかない事例も多い。民間企業やNPOが公開している場合は運営資金が枯渇すればENDである。こういった理由から近年でも、「公開から数年で閲覧不能になっている公的なリンク」が半分近くに達するといった報道もあった。

そのために国会図書館がWARPというネット上の公開資料保存事業を行っているが、網羅性は完全ではない。

【某古書店主の問題点3 研究者とは価値判断の基準も違う】

紙を処分するとなるとリサイクルでちり紙やダンボールにするか焼却くらいしかないでしょう。

この言葉には別の側面がある。

研究者との違いだが、そもそも、老舗であっても別に深い学問的知見が必要な商売ではない。中には、「ウチはね、19世紀の××学について現代の視点で議論したいような研究者を相手にしてるのですよ」などと言っている場合もあり、その見識には敬意を払う。

だが、古書店主は専門司書ではない。信州自由古書園のようにツイッターアカウントで得意分野の知見をPR出来る例は少数派と思っている。

私は、ここ数年原子力関係の技術史や重電関係を調査対象にしている。このジャンルで、理工系の古書を買い求める層は実務系の技術者が多いと思われ、技術史という点で関与する人がとても少ない。相談しても大抵は核の危険性を訴える総花的な本を示されるのが精々だ。実際に必要なのは高度成長期に到達した土木技術や電気設備工事の水準を推し量れるような文献である。そういう事情はあると思うが、新しい視点を得るのに効果的な灰色文献の調査で、古書店の知見はあまり役に立たなかった。

後、長く扱っている場合でも、買い付けの際、店主がCINIIで稀少性を確認するのはよくあること。そして、多数の大学で所蔵していると価格は落ちる。そういう意味では、古書店業界にとって適度に稀少な方が、価格を釣り上げ易いということはあるだろう。

ただ、複本の問題は、件の古書店の主張で説得力「も」あると感じた。根本に図書館を「半沢直樹シリーズの最新刊を只で読める場所」として多量の複本を購入させようとする(特に貧困でもない)層がいる。そういう連中は何故か「過去の話なんかどうでもいい」「都合の悪い話は亡くなってほしい」と臆面も無く口にする層ともある程度被っている。

そういう連中に文献調査について語っても無駄だし、図書館での調査を元にして生み出された知見が巡り巡って社会の安定と発展に繋がったとしても、フリーライドしてくるだけだ。流行っているから複本購入という弊害が高知県立大学であったかは知らないが、あれば是正しなければならない。

以下、閻魔堂以外の件で気になった点を取り上げる。

【視点1 国会図書館が持ってないことは結構ある】

この事件が発覚する数日前、太平洋学会という学術団体が刊行していた学会誌を国会図書館が全部そろえていない、という話があった。昼寝猫氏が示しているのは国会図書館のデジタルアーカイブである。学術誌はスキャンデータを館外公開しているが、この例のように所有していないので読めない号もある。

※訂正。本件は次のURLからその二が読めることに気づいた(CINII国会図書館デジタルアーカイブ)。まぁ定期刊行物でも欠号があれば読めない場合もあるということで(笑)。

【視点2 国会図書館は定期刊行物の新規寄贈を拒否する】

太平洋学会誌の場合は既に国会図書館が所有していることもあり、欠号でも寄贈があればいずれは問題も解消されるだろう。私もある業界団体の技報で欠号になっていたものを寄贈した経験がある。

しかし、定期刊行物の場合、国会図書館は発行元以外からの新規寄贈を拒否している。当ブログで挙げた文献で言えば、『日本原子力発電社報』を国会図書館は所蔵していないし、一般からの寄贈も不可能な状態。そのため、「読者が少なくても国会図書館が保有すればいいだろう」という思い込みで大学図書館が安易に焼却すると、読めなくなる定期刊行物が出てくる。

【視点3 倉庫を利用する古書店、焼却する高知県立大】

実は、店舗型の営業を取り止めてネット販売に特化している古書店もある。そこまでいかなくても、好事家、研究者を相手にし、メルマガ等で客層へのPRを欠かさないような古書店は、倉庫を導入している例が多いのではないか。

なお、複数出品されている古書であってもそれなりの値段が付けられていることが多いのは、店主の心理として、文献の保管管理コストを価格に上乗せしているからである。これは都内のさる老舗古書店から直接聞かされた話であり、その人のように、文化の維持にそれなりの矜持を持っている店主もいることはいる。

【視点4 自社の図書室も知らない元ゼネコン社員】

その元ゼネコン社員は無能だろう。何故なら、ゼネコンを含む旧来型の大企業は社内に図書室を設けて膨大なノウハウ蓄積の一助にしてきたからである。そして、そのこと自体は全く正しい。『情報の科学と技術』や『情報管理』といった図書・技術情報データベース系学術誌の主投稿者は企業だった。企業内学校が盛んだった20世紀後半、工場併設の場合などは「学生」の社員も利用したのではないだろうか。 外部に対して閉鎖された空間とは言え、社員達は図書室のメリットを享受してきた。「潰してやる」などとうそぶく人物は、一般の図書館を使わない層なのは大体鉄板だろうが、出身元企業に図書室があることも勿論知らなかったのだろう。

昔なら司馬遼太郎、今ネトウヨ本に血道挙げる「経営者」が「企業のDNA」などと放言してても、自社の情報資産にすら気配り出来ないような者は何処に行っても組織の資源を食いつぶすだけのフリーライダーと言って良い。

【視点5 ネット販売が常態化する古書店】

50代のヘビーユーザーで、私と同じように本業の傍ら実質的データマンをやっている方から「良書は東京の古書店が買い付ける」などと揶揄の声も聞いたことがある。だが、古書店に通い始めて数年でネット時代に移行した私の場合、余り地域偏在性の問題は気にしたことが無い。ウェブ上で在庫検索出来るようになったメリットはとても大きいからだ。まぁ、価格が5万を超えてくるとどうにかして現物を確認してからの購入になるのは家電と同じだが。

とまあ、数点挙げてみた。次に繰り出してくる言い訳は「日本は狭くて平地が限られ、土地が確保できない」理論だろうか。先回りで書いておくが、この屁理屈も子供のころから何の話題に対しても散々聞かされてきたが、バカバカしいものである。都内の大学は高層化著しいし、郊外にキャンパスを設けている大学は図書館程度の敷地は容易に捻出出来るからである。実際、まともな大学はそうやって図書館の容積を拡大している。

2018年6月17日 (日)

電気火災の脅威を力説し旧式原発3基の不安全を証明した東電原発職員へぼ担当氏

前回まで2回に渡り、東京電力柏崎刈羽原発技術職員しての立場を傍目には分からないようにして、(法的にも怪しげな)ポジショントークを重ねるへぼ担当を晒してきた。

しかし、彼も技術者の1人として平均以上に勉強を続けてきたのは、一つの事実である。

京都大学大学院原子核工学専攻を修了し、東電時代には原子炉主任技術者免状やボイラ・タービン技術主任者を取得した。

※最終学歴は京都大学大学院ではありませんでした。KURが他大利用者を受入れていることを忘れていました。京都大学関係者にはお詫び申し上げます。

つまり、組織防衛バイアスが働いていない場合、その技術的見解の正確性は上がる。

このような観点から、今回の記事では彼を権威が認めた現役の電力・原子力技術者とみなし、以下に旧式原発の電気火災に対する危険性を示す。

実は、へぼ担当は火災に大きな関心を示しており、かなりの数のツイートが残っている。今回はそれらを私の判断で話題別に再編集した。

なお、ここで言う旧式原発とは大半のケーブルが難燃性ではないことを意味し、再稼働の申請に合格したものとして高浜1,2号機、申請中のものが東海第二原発である。これらの原発はケーブルも設計寿命を超過しており、その点では近年新築された一般の建物よりも劣っている。

難燃性ケーブルは塩化水素を主体とした有毒ガスの発生量が多く、炎上は抑制されても煙が燻り人体には有害、視界も遮る。また、接点が剥き出しの電気機器にも煤のようにこびり付くと動作不良を招く。

これを緩和する根本対策はハロゲンフリー/ノンハロゲンケーブルを採用することで、原子力の分野では難燃化に遅れて1980年代中盤以降徐々に導入が進んでいった。もちろん、ぞれ以前のプラントは問題である。

実はそのことは彼自身もよく承知しているのだ。

所変われば態度も変えるという姿勢は一貫している。

原発に使われていると口を閉ざすが太陽光発電に使われていると饒舌。安全の観点からは「お金をどぶに捨てるだけ」とのこと。さて、難燃ケーブルを採用していない原発は?

ケーブル火災は一旦火が付くと消化が困難だそうである。

電線管も例外ではない。また、ネズミはあらゆる電気設備事故の定番。防鼠パテなども売られているが、施工がいい加減だと抜け・漏れが生じる。

強電回路ではおなじみ、ナイフスイッチも視点を変えれば故障要素である。

40Wの回路は、照明などのアクセサリ電源はありふれている。最早反文明論者と見分けがつかぬほどの警戒振り。もちろん、間違ってはいない。

感電の恐れがあるので、安易に放水も出来ない。

どうしてそんなに電気火災に拘るかと言えば、実際に脅威だから。発生した時の被害がシャレにならない。

 

彼が紹介しているYoutubeの動画は必見。発電所の電気室もこれと似たような雰囲気であり、規模が大きい。

続いて自治体消防が電気火災に無知との指摘。へぼ担当は下記のように完全同意。

 

これは、へぼ担当自身が柏崎市や新潟県の消防を信用出来ないと宣言したに等しい発言である。もちろん、他のサイトにも当て嵌まるだろう。

つまり、既存の消火設備と自衛消防隊依存となるが、外野から見れば、自衛消防隊こそ消防のプロとは言えないのでは?との疑問が沸く。その疑念を彼等自身も抱いているのか、電力各社は訓練の回数を誇っているが、別の観点として『原子力戦争』(ちくま書房,1976年)で告発されたような、ボヤの隠蔽をチェックすることも出来ないことになる。

隣接配線に延焼すると地獄絵図だそうである。原発の場合、このリスクを軽減するためケーブルルートの系統分離が徹底されるが、初期原発の場合は電源室が一か所の部屋に集中配置されるなど、ケーブルトレイを分離した程度では根本解決にならない設計が多い。東海第二原発がその典型である。

古典的なブラウンズフェリー事故はもとより、新潟県中越沖地震での所外変圧器火災(2時間)など、3時間以上あるいはそれに迫る時間燃え続けた火災事例は原発でも散見される。

2017年2月に発生したアスクルの倉庫火災に関しても、へぼ担当は防火シャッターと難燃性について興味深い見解を披露している。

 

シャッターの動作はそれなりに奥が深いようだ。この日の彼のツイートはまだ続く。

 

 

 

難燃ケーブル=不燃ではない、という事実は用心深い技術者なら知っていることだが、それを東電の原発技術者が率直に認めているのが素晴らしい。彼がこのように率直に物を言えるのは、柏崎刈羽原発が難燃ケーブルを多用し、日本原電に比較すれば新規制基準への対応に大量の資金を投じてきたからだろう。要するに「俺の職場は別」という考えが根底にあるように思われる。

また、これらのシャッター設計のノウハウが、旧式原発の建屋やサイトバンカ、経年を経た発電所の倉庫などにもバックフィットされているのかも興味深い論点となり得るだろう。烏賀陽弘道氏により再評価された『近代消防』に寄稿した元消防官のような対抗専門家の登場が待たれる。

私はプロフィール欄にも述べているように元々は推進派であったところを311により反対に転じた者である。よって、基本的には全ての原子力発電所は廃止されるべきと考えるが、その中で技術的プライオリティが付くことは避けられないとも思っている。そういう意味からは、へぼ担当の技術的知見は参考になるのである。

2018年6月12日 (火)

東電柏崎刈羽原発技術職員へぼ担当が立場を明らかにせず呟いてきたこと

前回記事【世間に謝罪せず】「機微情報」を垂れ流した東電柏崎刈羽原発職員へぼ担当氏【問題発言連発】が衝撃的な内容だったためか、逆にリアリティが無いと思われているのか、余り関心は持たれていないようである。

しかし、へぼ担当なる社員が自分の立場を傍目に明らかにせず何を呟いていたかは、東電原発技術者の類型的な内心を探る(証明する)のにとても都合が良い。更生も期待出来ず、これ以上庇う理由も特に見当たらないためだ。

また、電力各社原子力部門の一般社員に、身近な事例として知って貰う意図もある。東電の旧経営陣3名は刑事裁判で責任を問われているが、一般社員は、雲上界の他人事だと思っていないだろうか。

今回の記事は、前回の概要分析で収録し切れなかった彼のツイートの中から、職位に照らし公益性上問題が大きいと思われるものを列挙した記録記事である。

もちろん、匿名での発言の自由はあるが、それはどちらかと言えば密室内の問題を明るみにするなど、権威勾配から個人を守るためにあるのであって、ステルスマーケティングのためではない。

それから、花角次期知事に投票した新潟県民に一言言いたいことがある。当ブログの記事で示した様な人物が、柏崎刈羽原発の運営、取分け技術分野の中核に関わっていたことが、最大の安全リスクと言えるだろう。貴方達は原発は利益を生むと考えたのかも知れないが、都合の悪いことは何でも隠し、匿名でさしたる根拠も無く仲間まで中傷するような職員を放置しておくのは、とてもリスキーなことである。

※池田候補に一票を入れた県民の方々は、お疲れさまでした。このような結果になり、とても残念ですが、貴方達の選択は正しかったと思っています。

以下、随時追加し更新する。

【人物像】

バブル景気は1991年2月までとされているので、実質1990年春の入学と思われる。

 

 

 

2012年9月のツイートは113番目の元素のニュース。上記から、学部時代の進学先が名古屋大であり、指導教官は仁科芳雄の息子である仁科浩二郎と分かる(『原子力がひらく世紀』編集に係わる。同書刊行は1998年だが、執筆に時間がかかって遅れた)。

 

 

上記から、大学院時代の指導教官も、理研コンツエルン草創期に縁の深い人物の息子である。柏崎市は理研グループの事業所が多い。

ガンダムWの放送期間は1995年4月から1年間であり、1996年春に大学院を修了、入社したと思われる(ずれても前後1年程度だろう)。オノデキタ氏の早期退職が1995年。彼は帳簿上はその補充要員とも言える。従って、前回提示の社内報は入社後の発行である。

20代で原子炉主任技術者を取得。従って下記の東電・東芝が作成した所員向け教育ビデオに大きな影響を受けた。リンクを辿って是非見て欲しい。

下記のツイートから分かる通り、中越沖地震を経験している。

 

再稼働に向け「頑張る」と抱負。

この記述からも、彼の自宅が刈羽村や周辺の自治体では無く、柏崎市と分かる(2015年5月に市役所の移転計画を表明)。

上級管理職では無い。東電で平社員を意味する「担当」の可能性もある。

【情報公開の否定】

情報公開を求められる側の陰口として記録。

【タウンミーティングで挑発してやる】

 

元々意図的な炎上の体質がある(もっとも、この点についてはTPO次第とも言えるが、好戦的な性格を示すものとして記録)。

更にその好戦性を見込まれ、敵対者を論破するように軍事板常見問題管理人の消印所沢から依頼を受けている。余談だが、私も色々な方とメールでやり取りはするが、「〇〇を論破してください」などと依頼するなど、思いもつかなかった。消印所沢って結構無責任だね。

【自称市民は信用しません】

 

当時すでに流行っていた「プロ市民」という単語が前提にあるのだろうが、市民に自称も他称も無いのは少し考えれば分かることだ。強いて言えば、選挙や納税の不正などで既に死亡した人を登録したり、他人に成りすましたりする事例は自称市民と言えるかもしれない。

もし気に入らない意見があれば「貴方達の意見には賛同しかねる」と返せばよい。それを拗らせて「選民」しているのはへぼ担当なのである。

そもそも文法とか言語学的に言えば「プロ市民」という単語でさえ、相手が「市民の一部」であることを前提とした概念である(自民党支持者辺りにとっては「煩わしい市民」ということだが、煩わしくても市民ではある)。へぼ担当の「自称市民」呼ばわりはそれより酷い。

【原発ジプシーの抹殺】

 

結局、311後に身元の管理が出来ないことも、ピンハネ福利厚生その他の問題も否定出来なくなった。ちなみに70年代に黒人の水中作業員が目立ったのは、米国においても職種と人種の偏在が完全には解消されていなかったことによると思われる。解消されていれば、水中作業員の成り手が黒人に集中することはありえない。また、へぼ担当は知らないだろうが、コダック、ベルサウス、コカコーラ、テスラ等、黒人差別の従業員集団訴訟は21世紀に入っても(性差別訴訟同様に)頻発している。それが米国社会である。

【平井憲夫氏は人権侵害】

「原発がどんなものか知って欲しい」の平井憲夫氏も完全に風説扱い。

 

 

 

当該は聞き書きのため、やや不正確な表現もあったが、311後、当人の手になる文書が再び世に出た際に、オーソドックスな原発批判以外の何物でもなかったことが判明した。また、多くの現場作業員により様々な形で問題行為が公にされたことで、平井氏の正しさを裏書きする結果となった。

2月24日は、更に会話を続けて失言している。

 

 

批判されているのは『白竜(原子力マフィア編)』。311後、『ヤクザと原発』その他により暴力団が入り込んでいること、身元確認が不十分なことが改めて証明される。そもそも、発電所で土方を見ていれば、筋者との境界があいまいなこと位察しが付くであろうに、よくもぬけぬけとヤクザへの蔑視を呟けたものだ。また、フクシマ50に代表されるように、彼等も修羅場で貢献したのだという、プラスの視点もありえるだろうに。

【被爆地反核団体への侮辱】

 

1960年代に一部の左翼議員が口にした「ソ連の核は良い核」を半世紀経っても全ての被爆者の主張として一般化している。むしろ、右派系の反核団体「核禁会議」を旧民社党経由で支えていた東電労組は民社党同様に「アメリカの核だけが良い核」であるかのように活動し、追随してきた。旧民社党がCIA工作の恩恵で誕生した経緯からすれば当然ではあるが。

【公害被害者への侮辱】

過去、あらゆる反公害運動が「補償金ビジネス」と中傷を浴びてきたが、へぼ担当は企業側の実践者として「歴史に学んでいる」1人である。もちろん、最初から公害を引き起こさなければそのような問題が発生しない(=ビジネスという理屈は成立しない)という、根本的な矛盾は理解の埒外にある。

霞ヶ関の人から頼み込まれて口裏合わせまがいのことも行ったことがあります】

 

この人の言うことは大体肝心なところでアウトである。特に311前の証言はそれが非常に多く、既に機微情報を流した以上、情報のやり取り、人脈形成、交渉方法の適切さに関する信頼は無い。本当にそれは「まがい」だったのか。

【騙される有権者も有権者】(東京電力柏崎刈羽原発社員談)

 

愚民主義はリベラル・左翼勢力にもいるだろうが、という指摘が聞こえてきそうである。それはその通り。だが生憎、著名なリベラル・左翼人士で愚民観を示している人達は、フリーの立場から発言している方も多い。会社の代弁者ではない。

【鳩山由紀夫批判】

 

311前、鳩山はCO2対策のため原発依存には自民党より積極的だった。「クズ」と批判しているのは普天間移設問題で自分が思い描く先軍政治に反し、県外移設を主張したから。twilogをチェックすると民主党、鳩山、菅への私怨のオンパレードだが、鳩山相手だとloopyという単語がとてもお気に入りだったようだ。身分隠して財界の代弁ご苦労様。

もっとも、彼のTLが民主社民共産への罵詈雑言に溢れているからと言って、これ以上政治家に対する批判ツイートを掘ることはしない。原子力政策など直接的関連の高い内容に限定する。

【受注者を顎でこき使う】

完全に居酒屋モードで気持ち良く本音を呟く。

普段どんな仕事の依頼の仕方をしているのか、労基に見て貰ったらいいのではないかな。

【子供手当は要らない→手当て+小児科寄越せ】

先の「タウンミーディング」にかける妄想でも言及していたが、彼は、子供が嫌いなのではないか。

ちなみに当時は独身。後年、経済DVとパートナーから批判される男の言葉である。所属先がどれ程の国富を費消したかは言うまでもない。そして少子化・貧困対策の結果も。

311後に給与3割減、私生活で結婚となった途端このザマである。よくいる、自分の世代、自分の階級しか見ようとしない臣民の一形態だな。

【知恵を付けるようなつもりは一切ありません。意見交換も一切意味がない】(東電社員談)

 

市民運動家の小林アツシ氏を前にしての発言。これ程愚かなコメントは無い。

自分から知恵を付けたら困る事実が存在する、と宣言しているようなものだからである。極端なことを言えば、この時点でへぼ担当が福島の津波対策延期について、情報を得ていてもおかしくないとすら推測出来る。

言い換えれば彼の天敵による次のコメントにも通じる。

【可哀想な教師ですね】

安全神話に疑問を呈す教師は「可哀想」。完全な組織防衛の論理。

【311直前の被曝観】

 

現在は、年20mSV以下という、311前なら建屋内での作業に従事する一部の労働者のみ係わりのあった線量を基準にして帰還政策が進められている。当時の推進派の姿勢と比べると隔世の感がある。また、被曝安全論に主張者自らが絡め取られていったことは巷間推測されているが、彼はその証明となり得るだろう。

【311後、節電に絡めてテレビ局を揶揄】

 

24時間テレビの偽善性は左派を含めて指摘され続けているが、原発プロパガンダに年数百億も消費した挙句、事故を起こしたために夏の節電要求が厳しくなったのである。民放にケチをつける資格があるとはとても思えない。本当に不思議だが、私が東電社員なら、身分を隠してもこんなことをツイートしようとは思わない。例え匿名であっても「番組への批判は承知していますが、節電のPRは正しいと思います」位のことは言うだろう。彼の心の闇は深い。

【311後、都民に代わって火力発電所を要求】

 

 

 

311直後のエネルギー論議では、脱原発による電源の穴埋めを火力発電の増設に頼ろうという流れが存在した。上記はその頃の書き込み。政策論としては理解できるが、事故を起こした当事者が身分を隠して「提言」することではない。もしどうしても必要を感じていても、「わが社には投資する余力が無いので都の助力をお願いします」と言うべきだろう。

それにしても東電社員が「都が他県にお願いすべき」とよくもぬけぬけ言えたものである。被災者から消費地の責任を追及する場面での発言ならいざ知らず、「お願いすべきか検討する」のは都民や知事であってお前等ではない。

【国会事故調は読む価値なし】

311の後、幾つかの事故調が立ち上がったのはまだ記憶に新しいが、彼は自社の事故調と政府事故調のヨイショをRTしつつ、次のようにコメントしている。

 

比較的知名度の劣る学会事故調をPRしているのは、自分がロビー活動をしているからである。添田孝史『原発と大津波』(岩波新書)で指摘された、「専門家は電力と学会の顔を使い分けているのではないか」という疑惑への一つの回答がこれである。

なお、津波への備えに関する最も有益な情報を発掘したのが国会事故調の調査員だった添田孝史氏であり、各種訴訟で東電は全敗に近い結果となっていること、訴訟提出資料と証言により、政府事故調は多くの重要情報が委員に上げられていなかったと判明したこと、原子力学会事故調は重要な証言は関係者に迷惑がかかるとして非公表とされたことを付記しておく。

【「ブーメランだ!」】

 

朝日新聞は原発事故を起こしていないので、上記の理屈は無理がある。また、「わが社」ではなく、他人事のように「東電」と呟かなければならない辺り、彼の溜飲が下がる日は来ないであろう。

このような発言こそブーメランでは?311後、ことに2014年以降、この人が東電社内で何の課題を解決したのか聞いてみたい。

【九州電力やらせメール事件の反省なし】

この人物は、九州電力がやらせ動員を行って謝罪に追い込まれた事実を上記のように認知している。

なお、言うまでも無く原発推進の意見を言う自由はあるべきだが、それは他者の批判を受けないことを意味する物ではない。一つ、情報を追加すると、例の経済DV騒動の際に公開されたツイートによれば、家族からのお願いを「中傷だ」と訴えた実績があるとされる。

【すり寄ってくる共産党女性議員が気持ち悪い】

 

発端はこれのRT。体力のある若者なのだから、思想信条を抜きにすれば「素晴らしい人材」であるだろうよ。大体、私が自民党側にいた頃から「人殺しの訓練」であることは世界の軍隊共通の了解事項だったのだが、冷戦終結から四半世紀も経って何が気に入らないのか分からない。現在のテロ対策でも「警察は犯人逮捕のため生け捕りを考慮するが、自衛隊は射殺前提」と指摘されるではないか。

しかし、そこはへぼ担当、アクロバティックな反応に至る。

 

だったら、「思い付きと打算で派兵することにしたからあとは適当に野たれ死ね」とでも言えばいいのだろうか。それに近いことをしたのは戦闘地域を非戦闘地域だと詭弁を弄した小泉政権だけどね。

【難民受け入れ「必死だな」】

シリア難民問題が顕在化した頃、次のような暴言を吐いていた。

日本がそれなりの数の難民を受け入れているのであれば、まだ理解も出来る。しかし、実際は極めて消極的であり、加えて入管職員が人種差別者集団であることは抗議者達の粘り強い活動によって近年知られつつある。それにしても、「必死だな」とはね。何様?と言ってやりたくなる。まぁ勤め先に相応しい、殿様の態度だな。

もし本当に自信があるなら、欧州の原発関係者との会合の機会か、海外から日本に関心を持って来日してきた人達(マライメントさんとか)に是非「貴国の難民政策は必死ですねw」と揶揄ってみてほしい。親ナチを秘めている者なら賛同してくれるだろう。

【新入社員をネットで誹謗】

それが新人だろ。つくづく馬鹿だね。しかもネットでよく書けるものだ。

そして時が経ち・・・

新人君も結局育てられず、使い潰していたっということ。それにしても発電所の仕事で「修士論文の意義」なんか聞いてどうするんだ?

【学歴への固執+職場の高学歴同僚を誹謗】

へぼ担当を観察していて笑いが止まらないのが学歴への異常な執着である。

なるほど。東電にはそんな高学歴のクズがいるのですか。そう言えば私も1人思い当たる節がありましてねぇ。何と同僚の学歴に執着してネットで誹謗を重ねているんですよ。

ゆとり世代が嫌いな様だ(カリキュラムのためであり、当人の責任ではない筈だが)。

 

真面目なコメントに戻ると、東電大卒幹部の体質を知るのに貴重な証言。

私ならそんな職場の話を無闇にネットでしないけど。ま、選民意識の方は有権者も有権者だから仕方ないかもね(笑)。非常勤君は晒し者にされて御愁傷様。

更に、自分自身が、過去指導教官からも学歴偏重を指導されていたことが分かる。

そもそも、「学歴自慢を慎め」などと指導教官に「徹底」される学生は少ないのではないだろうか。何故なら、まともな感覚の持ち主ならそんな小中学生レベルの忠告をする必要が無いからである。私の場合も、東大程目立つ偏差値の大学ではないが、指導された記憶は無い。

既にお察しの方もおられるかと思うが、へぼ担当のtwilogを「学歴」で検索すると非常に多くのツイートがヒットする。当人が学歴を気にしている何よりの証明である。

 

本心では学歴に囚われていることを無意識に告白。東大だろうがIBリーグだろうが学歴マウンティングは恥ずかしいだけ。

その癖の背景を考えてみた。相手も高学歴だと、自分の学歴でマウントは出来ないね。これ以上は書かないが、お仲間や元妻からも自身の学歴自慢を指摘されていることは示しておく。

【「馬鹿は黙ってろ」事件を黙殺し被害者振る】

お仲間の軍事ブロガー(Yahoo記事オーサー)JSFによる「馬鹿は黙ってろ」事件についてコメントするのが先であろう。

【瀬戸内寂聴に対して「クズはクズ」】

 

 

幾ら気に入らなくてもこの時点で様々な所業を重ねているモラハラオヤジが「クズはクズ」とは何の冗談だろうか。しかも、日弁連は謝罪している。

【失敗したものは触れない方が良い】

原子力どころかサンシャイン計画(1980年代の新エネルギー計画。)一つまともに直視できない。

ちなみに天敵は日常的に言及している。次に失敗したくなければこれは普通の姿勢。

 

一事が万事だろうな。

【人脈と情報ルート】

そのNHK記者がTwitterの件を知ったら記事にしてくれるのだろうか。君と同じ姓の人?

恩師達は、Twitterの件を知ってるのだろうか。『混相流』にでも先輩の声投稿したら?学会事故調で熱流動部会長だった片岡勲氏とか、これ知ったらどうなるんだろうね。後、気液二相流がへぼ担当の研究分野だった訳だが、その大家である有富正憲氏も「爆破弁」発言の1人。気液二相流の解析すると何か祟りでもあるのだろうか。

家族を通じた非公式の機微情報ルートとして記録。

「旧知の共産党員」がいる。どうやってお友達になったのだろう。

【民主党代議士を通じてレイシズム批判の足を引っ張る】

また、以下の「旧知の民主党代議士」を通じてロビー活動をしている。一口に旧民主党と言っても、色々な立場の代議士が居る。へぼ担当の立場に最も近いのはゼンセン系労組が推薦する組織内候補。選挙の際は労働組合を回り、街宣は申し訳程度で終わらせる人達である。彼が支援するのがそういう候補かは分からないが、言行を見ているだけでも「ああ、そういうことですか」という感じ。

 

 

レイシストをしばき隊関係者と親密な関係にあった有田議員についても「苦言を呈した」そうです。民主党の動きが時々鈍かった理由が良く分かりますね。当時極右達が暴れていたのは新宿や川崎など大都市であり、現地に住んでもいない者が、彼等を間接的に支援していたことになる。

 

なお、彼の会話の相手であるCol_AYABE、通称アヤベ大佐は、成人式でナチのコスプレをして顰蹙を買ったり、海兵隊の広報の仕事を請け負いながら、共産党が入手した米軍の作戦計画をネット上で赤旗記者にねだって提供して貰ったりと色々な話題に絶えない方です。

事業仕分けを憎んでいるそうです。民社協会かね。今なら国民民主党かな?

【投資目的のフォローは「うっかりインサイダー」防止のため原則×】

へぼ担当のTwitterトップには長年次の文言がある。

 

Hebotanto_20180613top

 

「投資目的のフォローは「うっかりインサイダー」防止のため原則×。」とのこと。

それでは次のツイートを見てみよう。

 

Yahooニュースオーサーで星海社から新書を出しているdragoner氏とへぼ担当は旧知の間柄。立教大は赤っ恥だなぁ。

 

 

 

 

 

先行者自慢をした後に先行者利益について語ったり、投資家としての判断に言及したり。他にも専門従事者としての知識を元に警告してきたり迂闊なことを過去には言っていたようである。そういうのを「インサイダー」っていうんじゃね?見えない所で何の情報交換してるの君たち。

【不祥事への感想】

冷静で中立的と言うより、自覚が無いだけなのではないかと思わせるのが、このタイプの出来事を認識していること。口調が慇懃でありさえすれば事足れりというものではない。

 

まぁ私から見ればこの人はぱよちん久保田の比ではない「逸材」だけどな。俺?いやぁ、とてもじゃないけどこの人には及びませんよ。

 

知事選を目前に、園児に特定の政治家の似顔絵を描かせた保育士の処分。もちろん間違った行為だが、へぼ担当は自分の勤務先を明記していただろうか。他人の不祥事にはコバンザメのように食いつく姿勢はつくづく呆れてしまう。

【守秘義務無視して暴露本執筆中】

まぁどうせ「日本の電力マンは頑張ってるんだ」みたいな叫びを打ち明け話で装飾しただけだろうが。

 

鍵もかかってないTwitterは万人が閲覧出来てるけどな。後、しれっと他人に重責負わすあたりが突き抜けてる。とっても。一つ言っておきたいのは、暴露本てのは、出版してから暴露するもんなんだぞ。天敵のツイート通りのボケをかましてどうする。

ずーっと一覧してきて思ったのだが、真面目にこの人、福島原発事故の原因を作っているのでは。そう思わざるを得ない。

※2019.4.3ココログリニューアルに伴う改行調整、一部修文。

2018年6月 2日 (土)

【世間に謝罪せず】「機微情報」を垂れ流した東電柏崎刈羽原発職員へぼ担当氏【問題発言連発】

前の米山知事が不祥事を起こして辞任したため、新潟県知事選挙が行われている。争点は柏崎刈羽原発の再稼動ということで、与野党の決戦場と位置付けされている。

そこで思い出したことがある。ハンドルネーム、へぼ担当と名乗っている原発業界人のことだ。現在は主にツイッターにhebotantoで登録し、活動している。

彼は、どういう人物かというと、原発業界で仕事をしていて、反原発を嫌ってきた。それにとどまらず、「正しい原発の知識とはどういうものか」を啓蒙するため、ネットで活動していたのである。まぁ、今では珍しくも無い他人の揚げ足を取って喜んでいる「お理工」とか「軍事クラスタ」とかもっと直截に「ネット右翼」と呼ばれるような人である。

苦々しく思っているのは私だけではないようで、311後、何か横柄なツイートを繰り返すたびに突っ込みを受けている。代表的なのは軍事ライター文谷数重氏のブログ「隅田金属日誌」だろう。

この件が心底どうしようもないのは、彼が90年代にある大学の(京都大学は誤りでした)大学院を修了後、東京電力に技術系幹部社員候補として入社し、長年にわたって柏崎刈羽原発で勤務し、原子炉運転の資格を取って運転員としての勤務経験を有し、ボイラ・タービン主任技術者(一言で言えば発電所位しか使い道が無いが難しい資格)を取得した、ある意味王道を行く原子力業界人であること、そして一連の書き込みを会社に一切知られることが無く、或いは職場の黙認の上で行ってきたことだろう。

何も私が興信所の人を雇って調べたことではなく、以前から仄めかしていたことである。

熊取=熊取実験所であり各大学の原子力工学科位しか関わりが無い。

次もその一例。

保有資格も公開(BT=ボイラ・タービン主任技術者)。

 

もっとも、本物のPh.Dからは次のようにコメントされている。下記の事故は、彼の所掌だったのだろうか。

これから述べていく理由から、現在は影響力も低下してきたが、過去、その言動はツイッターの原発推進派を煽り立て、宣伝活動として機能していた。彼は、重電・インフラ系の技術者やマニアの内心まで浸透したネット史上有数のステルスマーケティング師(PA師)でもある。また当人の原子力への執着も信仰と言えるレベルに達していた。一連の言動を見直して思ったが、利益相反という言葉すら生易しいものに思える。

批判者達から「柏崎刈羽君」などと揶揄される中、敢えて直球のブログ記事を書いて来なかったが、今回は、彼の原発問題での言動で公益性の観点から見て致命的と思われる点を挙げることにした。内容を要約すると記事タイトルの通りとなる。

【1】安全神話を宣伝する。

彼がああなってしまった原因は東電にもある。入社前後の頃、東電は会社として次のような活動を推進していた。

今から見ればこれは「忘れられた誓い」のようなものである(関連まとめはこちら)。

 

Toden199607pa

社内報記事を読むと分かるのだが、「知識が無くても自分の言葉で原発を推進しよう」と東電は煽ったのである。へぼ担当以前、ネット時代の初期に柏崎刈羽原発に勤務する職員が私的に「EYEFIE原子力発電所」という宣伝サイトをつくったことがあったが、これも会社としての態度が根幹にあった。

結果、彼はお気に入りの軍事評論家ブログへの出入り、mixiでの情報発信などを経て宣伝活動に勤しみ、311前に次のような安全神話を公言した。

ぶっちゃけたお話し,陸上にある原子力発電所(PWR)の場合,大洪水でも起こらない限り,浸水の恐れは無視できますが(ただし,地震による津波影響など評価して問題ないことは確認済み)

 

軍事板常見問題より

もう一つ挙げよう。

幾ら実務的に細かな知識を喋っても、根本がダメという典型的な例だろう。実際に海水を注入した時点では、全てが後手に回り、大量の未帰還区域を生み出したからである。

原発作業員の問題も彼の前では反原発のタカり行為として無かったことに・・・

原爆被災者も次のように侮辱している。

火の出る玩具や原発を御神体にしている人間が良く言えるものだ。

ただ、ある意味では業界が宣伝用に準備する「偉い人」達と違って、忌憚の無い本音を呟いているとは思うが、それが宣伝と性悪な軍事マニアや自称リアリストの主張をコピーしたものでしかないというのは、驚くべきことである。

なお、Yahooニュースに登録している軍事ブロガーJSFが311の晩に福島第一の状態を危惧する人達へ「馬鹿は黙っていろ」と罵声を吐いたことはネット論壇では知られているが、へぼ担当は長年彼の技術アドバイザー的ポジションにいたことを付記しておく。

【2】311後、7年まともに世間へ謝罪していない

よく、ネットで一度投稿した発言を削除して炎上することがある。しかし、へぼ担当の場合、福島事故の数日後、被災者に「ご高配を」とツイートした程度で、過去の自身の原発推進の言動に一切の責任を取っていない。実際、記事を書く前にtwilogで再確認したが、やはりそういった発言を見つけることは出来なかった。先の「馬鹿は黙ってろ事件」も存在自体を黙殺した。

その一方で、大は原子力政策から小事は日用品の出来栄えに至るまで、あらゆる物事に注文を付け続けた。

一度投稿した情報は是非はともかくとして、消すことは出来る。しかし、謝罪していないのだから、これを捏造することは出来ない。

それどころか、彼が2011年頃まで出入りしていた軍事マニア達のインナーサークル「軍事板常見問題」のmixiコミュニティでは「自分だってすべてを知っている訳ではありません」と言い訳していたのだ。東電本体に技術系幹部になることを期待して雇用された実務家の言う事ではない。なお、へぼ担当はmixiに存在した原子力コミュニティでも中越沖地震の頃は「冷静で中立的な啓蒙活動」をしていたが、311後、同じようなことをしていた日立の原発技術者等と共に、一斉に姿を消した。

311後にへぼ担当の陥った最大の失敗である。

東電の失敗を糊塗するために、彼は同業他社への「擁護」を手掛けるようになったことがわかる(私が関電の原子力部門社員だったら、まず東電社員に謝罪を要求すると思うが、そういう思考から目を逸らさせるのがミソ)。

その割に民主党、朝日新聞への謝罪要求などは目ざとく行っている。

自分は責任を取るつもりはないが、蓮舫(ツイート中のR4=レンフォー)には責任を取れと言う。

もちろん思想偏見に加え、ちゃっかり組織防衛するためである。こんなこと東電社員が書いても逆効果でしかないけどね。

 

 

 

実は、これは批判対象の朝日ばかりでなく東電にも言える。よく謝罪会見などを行うが、賠償金の支払いや法的責任を拒否して訴訟になっている問題と、彼の姿勢は軌を一にする。

東電ではジャーナリストはあしらって口封じするものらしい。2015年になって良く言えるなという感想を持つのと同時に、貴重な証言でもあると思う。本音としてはありふれてるが、思っている当人が表立って書くことではないからだ。

これが例えば池田信夫だったら私はここまでは書かない。彼が如何なる言説を弄そうとも、実務担当者ではないからだ。間接的な責任はあっても直接的な責任は無い。

余りに壮絶だったため、ネット右翼の多い技術者や軍事マニアですら、311以降の姿勢で彼に関しては距離を置くスタンスに変わった者達が続出した程だ。勿論、軍事ブロガーJSFや「軍事板常見問題」管理人の消印所沢のように、庇い建てて口を閉ざしている者もいる。また、彼の知識を目当てに積極的にRTしている推進派の著名人もいる。

へぼ担当は世間に対し、東電原子力社員として、謝罪するべきだろう。ああそうだ、彼が大好きな日本政府の当時の代表にも「この度は当社の事故で御手を煩わせることとなり、大変申し訳ありませんでした。」とでも詫びてはどうかな。

以上のように、彼にとって民主党(政権)、菅直人、鳩山由紀夫などは日頃から憎悪の対象でしかないが、大衆もまた同様である。311直後の数年、エネルギー政策のパブリックコメントを集めた時には下記の通り。

ゴミノイズだそうである。人種・性差別を問うコメントではない筈だが・・・
※最近問題になったが、もしパブコメに「外国人を殺せ」という『ご意見』が1000人から届いたとしたら、人権思想を理解しないゴミノイズと見なされるが、上記は違うということだ。

更に言えば、自身のプロファイルについても原発業界に詳しい人間だけにわかるような仄めかししかしておらず、それでいて原発にはしがみついているのだから、無様だなとしか言いようも無い物である。

【3】パートナーにより素性をバラされてもTwitterは平常進行

なお、上述のように自身を目立たぬようにする労力も、彼が事故後に始めた結婚生活が破たんする過程で、パートナーが告発したことで、無駄となった。

Hebowifetwitterstatus91663045734470(現在は削除済み)
Hebowifetwitterstatus91663141569703(現在は削除済み。)

その後、別居が当事者から宣言されており、その過程の詳細情報も存在したが、ここでは触れない。ただ、告発内容を読む限り、外形的にはかなり問題があると受け取れ、信憑性は高いと考える。また、原発やミリタリーの『お仲間達』は表立っては咎める姿勢を見せなかったことだけ書いておく。

※2019-04-05:なお、根拠だが、「この記事」メール中にある「奥様の~言及」魚拓背景を見るとパートナーからどのように評価されていたかの一端を知ることが出来る。実際にはこの他にも多数の書き込みが存在していた。

この件について当人からは何の説明も無く、それまでと変わらぬ技術談義を平常進行した。

【4】機微情報をツイートする

正直、【1】【2】【3】だけなら、今時のどうしようもないクズ技術者だなという感想しかないのだが、へぼ担当は驚くべき行動に出ていた。

原発業界で社内・セキュリティ上の機密に属する内容を機微情報という。

私は、日本の原発業界に批判的だが、情報公開についてはアメリカに次ぐか部分的にはそれ以上に公開している面もあることを高く評価している。OBやOGでTVタレント的に活動していない人達も積極的に発言しているのは一面の事実である。特に大雑把でよい概要的な情報についてはそうだ。この事をある原子力ウォッチャーに話したところ「アメリカは訴訟社会でNDA(秘密保持契約)が厳密だから無理ですよ」と即答していたのを思い出す。

さて、2010年秋から冬にかけて、へぼ担当は盛んに機微情報の取り扱いについてツイートしていた。要は、「僕ちんは啓蒙活動も活き活きした内情も伝えていくけど、テロリストが喜ぶから出すなと言われてるヤバい情報は出しません」という宣言だ。

しかし、彼はその後、やらかしていた。

311で自尊心をへし折られ、鬱屈していたからかもしれない。

原発がどれだけの航空機衝突に耐えられるか、日本の電力会社も規制庁も、公表はしていない。私も以前ブログで話題にしたが、それは公表している国があり、その情報から個人的に推定した物だ。

80年代は日本の原発もF-1戦闘機を想定して解析をしていたことを仄めかすばかりでなく、F-2の解析はその結果に言及している。なおF-1は国産機であり、他国のデータは流用出来ない。結果を知っているのだから、彼の妄想ではなく、東電の社内情報を参照したものである。「バカは黙ってろ」で悪名を轟かせたJSFを引用しての吐露であるところがどうしようもない。他の東電社員からすれば「バカは黙ってろ」と言いたいところだろう。

さて、東電に裏を取っても彼のアカウントを黙って停止させるだけでお茶を濁されると困るので、日本原電に質問した。へぼ担当はJAPC(日本原電の英称)の研修にも参加した旨、以前ツイートしていたからである。

日本原子力発電
広報ご担当者様

岩見と申します。

最近、同業他社の原発に勤務していると称する方が「航空自衛隊が保有する特定の機種の戦闘機が建屋に衝突した場合の評価は既に行っている。近年F-2戦闘機についても追加評価を行った」という趣旨のコメントをネット上に書き込んでいるのを見かけました。

その種の評価は、御社のサイトでなされているとは聞いたことが無いので、新規性基準に移行してから、また規制制度が変わったのかと一旦は驚いたものです。

念のため、規制庁の審査会合のHPを再度見てみましたが、従来各サイトで行われている通り、建屋近隣に墜落した際に燃料が火災を起こした時の評価に留まっていました。

現状では、そのような情報は下記の様に、JAEA等が研究のため特定のサイトを模擬しない形で行った公開研究しかないと思いますが、その認識で間違いはありませんでしょうか。
http://csed.sakura.ne.jp/wp-content/uploads/2016/09/PL2L04.pdf

2017年10月2日

本件について少し、補足します。

先のツイート事例は某電力会社に勤務する社員ですが、御社グループやその親会社の場合、特定の機種の航空機が建屋に衝突した場合の解析評価は結果をツイートしても御咎めは無い程度の機微情報なのでしょうか。

2017年10月2日 12:45

岩見 様

いつもお問い合わせいただきありがとございます。

「航空自衛隊が保有する特定の機種の戦闘機が建屋に衝突した場合の評価」のお問い合わせについては、核物質防護の観点から評価の有無に関してもお答えは控えさせていただきます。

ご了承願います。

日本原子力発電株式会社
地域共生・広報室

2017年11月2日 12:28

2017年秋当時、航空技術者の平岡公夫氏は、出しても良いのに秘密されているスペックについて疑問をツイートしていた。そういう考え方はあると思う。個人的に機微情報が表に出されても仕方ないと思われる事例は、例えば談合・データの書き換え・内部での問題提起の握り潰しなどの不正行為であるとか、青山繫晴のように、今更表に出回っている情報を重大な機密呼ばわりする間抜けな行為などであろう。

では、今回のへぼ担当の行為はそれらに当て嵌まるだろうかと言えば、当て嵌まらない。ただの知識自慢に過ぎない。

業界ではこういう人物はインサイダーと言い、主に入社後原発へのスタンスを変更した人物が想定されているようだが、実際にはうっかり日米会談の機密を喋った元防衛大臣のように、推進者が自滅するパターンを良く見かける。ある意味では、火を付けて存在意義をアピールする消防署員や点数稼ぎに犯罪をでっち上げてばれる警察官と似たようなものだ。竜田一人の『イチエフ』でも「うっかりマンガに商業機密を描かれると困る」と苦情があったそうだが、これも類似パターンであろう。モリカケの役人もそうだ。

【5】 「TLでは流せない話」をするため上京を計画し、311直後に実行する。

へぼ担当の場合、以前から守秘義務違反の兆候はあったようだ。

まず、一つ言えることは、彼ほど日頃から技術の詳細をツイートする人物に取って、「TLでは話せない情報」など無意味な定義に過ぎないということである。大抵のことは話しまくっているのだから、顔を突き合わせたところで、それ以上の秘匿性の高い話が許される訳では無い。従って、「TLでは流せない話=守秘義務のかかっている話」しか残っていないと判断出来る。

※TL:タイムライン。ここではツイッター用語でツイートによる会話全体を指す。要するに表立って話せること=TLに放流出来る話である。

311は金曜日だったので、ツイートの翌週に開催を計画していたとしても中止になったはずである。もし311が無ければ、この時点で小泉悠、石川潤一等に機微情報が流出した可能性もある。また、へぼ担当と軍事クラスタ系ライターの特徴から、メールなどのルートも疑わざるを得ない。

実際、311でいったん計画は中断したものの、11年6月には「秘密会合」が実現している。

「秘密会合」と呟く愚かさはともかく(『遥かなる星』へのオマージュ?)、上記のツイートから都内での宿泊場所に戻るまで半日かかっている。貸会議室でも使えば大抵のことが出来る。

へぼ担当は「情報はギブアンドテイク」との信条がある。この面子であれば、交換した情報は原発事故対応を土産話に、ロシア関連の軍事情勢、核査察ネタだろうか。もう1人原子力関係者が参加しており、さぞ盛り上がったことだろう。

この方の区分けで行けば、ネット上でミリタリーマニアや科学オタクが集まって形成された軍事クラスタは、全て趣味の対象にしているし、日常的な言行がすでにそれである。秘密会合も正に(3)そのものだろう。

技術談義の中心にいたので、ネット上の付き合いも似たような人物が多い。311の時英語で安全神話を垂れ流したf_Zebra、へぼ担当と同じく業界人の森雪、Shimpei、電気新聞で紹介された原子力魔法少女今井智大、軍事マニア繋がりでヤフーニュースオーサーのJSF、dragoner、憑かれた隠棲等である。上記の会話もそうだが、第3者からは読めないDMやメールで何の情報を渡していたのかは分からない。彼らと交友関係を持つ事にはリスクがあるので、近づこうとは思わなかった。

仮に私がへぼ担当と同じ立場・思想でネット活動をしていたら、さほど重要でもない「内部情報」を餌に彼等を釣り上げ、会社の目から見て来歴のはっきりしないオタクの個人情報を収集した上、会社の意に反する態度を示した時点で、これまで与えた情報の重さを強調するなど、DMで恫喝となだめを繰り返してコントロール下に置く、だろうか。まぁ、dragonerの方も本名を知っていれば別の意味で機微情報を取得したことにはなるが。

自衛隊に勤務している彼の弟についても、同様である。2010年の時点でへぼ担当に宿営地周辺の戦闘について情報を与えており、その結果のツイートであろう。何せ「実体験」と堂々と書いている。思えばこれは、日報問題の機微情報垂れ流しも同然であった(弟は弟で、日報の隠蔽にも加担していても不思議ではない)。

上記のように「部下を生きて返す」というツイートを彼は繰り返しているのを見ても当時の心情がよく分かる。意地の悪い読みをすれば、武人の家系である彼の一族は旧軍スタイルそのままに「部下以外の命は保証の限りではない」のだろう(戦争中期以降は味方も大量に見殺しにしたが)。一般論として、自己の功名心に向き合うこともせず、命に関して奇妙な結束を示す人間が国家に寄生すると、戦地で問題を引き起こす遠因になりそうだ(米国でヒットした『ローン・サバイバー』という映画は、正にこうした問題の実話がベース)。

そして弟は、バーターとして核関連の機微情報、それも幕僚監部辺りからの照会では定形文で返答されるような「内情」「特定の政策要求を通すためのキーマンに関する情報」などを入手していても全く不思議はない、と解することが出来る。マスコミ嫌い、人脈好きの真意もそこにあるように思える。また、うっかり踏み込んだ内情を暴露ということもあるだろう。

今思えば、こういった連中が、日本人による原潜・核保有を問題提起した『沈黙の艦隊』にリアリティを付与するかのような議論をしていたのは、危険な兆候である。

一時期、私のことを彼との直接的な関係が無いのに批判していると「軍事板常見問題」管理人の消印所沢などが問題視していたが、無意味な機微情報の共有なら御免蒙るといったところだ。そういう話は映画や小説の中だけで御腹一杯だからである。

表面的には場の空気を支配したくて溜まらない「冷静で中立的な人物」の書き込みだが、元海保職員の右翼、sengoku38氏とおなじですよね、この人がやろうとしていること。

実は東電の社員はKEDOに出向している。従って内輪向けの技報などにレポートが載れば彼の立場では読めるし、場合によっては直接会話も交わせるだろう。

以前、そういうポジションをいいことに、ある大学の化学研究者で原子力ウォッチャーをしていた人(当時は推進派であった)に、核実験や査察の技術詳細で「原発専門誌に書いてある情報をチェックしている程度で調子に乗るな」的な暴言を吐いていた。専門誌にも載っていないのなら、どうやって同じ土俵で議論するのかは示そうとしなかった。表に出せない内部情報を笠に着た最低の態度であると同時に、何か東電に不都合な失態でもあったのかという疑念も沸く。

【最後に】

技術的には色々と細かい話は出来るだろうし、私も普段のブログはそう言った内容である。しかし、原発を実際に動かす人間の本性についても目を向けてから、再稼動の是非を決めることも、大切ではないだろうか。

私は、彼のような人物を放任してきた東京電力の姿を見て、一層信用が出来なくなった。現在は、休職中とのことで、そういう人物を復職させて原子炉の運転に就けるのは制度上は可能だが、明らかに抜け穴だろう。彼は自信家の割には抜けが見られ、自分の失敗には向き合おうとせず、そのエゴイズムのために心身不調となった。「車の運転に向いてない人」というのはいるものだが、彼は「原子炉の運転に全く向いてない人」だと思う。

肝心な事故対応時に重要なスイッチを押し忘れ、しかも嘘で塗り固める位のことは残念だが想定せざるを得ない。さらに言ってしまえば車ならまだしも相手は原子炉。ストレンジ博士的なリスクも考慮しなければならない。

それをやって滅ぶのは柏崎市のそれも金亡者達だけにして欲しいと思っている。また、彼のような極右的偏見は既に社会病理のレベルに達しているとも言われる。彼以外にも、本音が金目であるとか、何時まで経っても上から目線が抜けないなどの原発所員は(2011年の豚骨ベース事件などからも)地元で働いていれば勘付くものだろうし、その行き着く先も想像がつくというものだ。

※2018年6月7日、KEDO、中東派遣関連で追記。

※2018年7月1日、秘密会合を証明するツイートが見つかったので、【4】の後半を【5】に分割。

※2019年4月3~5日:牧田寛氏の指摘を参考に【3】を修文、タイトル変更。